脳全体の萎縮度の「同年代ランキング」とは何ですか?
同年代ランキングは、経年での脳の健康状態変化をわかり易く把握するための指標です
同年代ランキングとはなにか
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20歳~80歳までの健常者約3万人のビッグデータから得られた脳の萎縮度の人口分布に基づき、同年代を100人としたときに自分がどのくらいの順位にいるかを換算したものです。50位の方がちょうど平均値に該当します。
同年代ランキングで何が分かるか
- ランキング、順位というと優劣が想起されがちですが、単年での順位の高低を過度に心配する必要はありません。経年での脳の健康状態の変化を見ることを目的とした指標です。特に若い世代(40歳未満)の方はまだ脳の萎縮が本格的には始まっていないので、生まれつきの脳の形を反映している可能性が大きいです。
- 加齢性変化はばらつきが大きいので、同年代のランキングで90~95位程度までの方も萎縮度評価では「標準」評価となります。
- 従って、単年の数値よりも経年での順位の変化に着目して下さい。現時点での順位が下位だったとしても、今後、脳の萎縮度の進行が平均よりも遅い状態を維持できれば、5年10年と続けていくことで順位は上がっていきます。この順位の上昇をモチベーションに脳の健康に良い生活習慣を実践しましょう。
ランキングと萎縮度評価との関係
- 上図中のグレーの点が20~80歳の健常者の3万人のビッグデータです。
- このビッグデータを基に各年代の平均値、ランキングを評価しています。
同年代ランキングが90~95位よりも下位だった場合
- 萎縮度評価では「やや注意」または「注意」評価となりますが、特定の病気の可能性を示唆するものではありません。
- 特に、30代以下の若年層の方は生まれつきの個人差の影響も含まれます。
65歳未満の若年~中年層の方
- 高齢層になるまでに順位を改善し、「標準」範囲にすることをモチベーションに、脳の健康に良い生活習慣を実践しましょう。自分の脳を知り、健康を維持・増進するきっかけと捉えてください。
65歳以上の高齢層の方
- 若年~中年層の方と同様に順位の改善におる脳健康の維持・増進を目指しましょう。
- 急激な変化があった場合は、専門家のカウンセリングを受ける良い機会かもしれません。